CLINIC LETTER

2016.05.30更新

今回は汗のお話です!
夏も間近!そろそろ汗や臭いが気になる季節です! 暑い夏、汗をかくようになると、体、特にワキの臭い、汗ジミが気になる方が増えてきます。
皮膚から汗を出す腺には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類があります。エクリン汗腺は、誰でもほぼ全身にあり、発汗することで体温を調節するという大切な役割を持っています。この汗は、ほぼ99%が水分で、残りがナトリウム、尿素などとなって、尿の成分と似ています。


もう一つがアポクリン汗腺で、これはワキの下、陰部、耳の中、乳輪などの毛穴に開口しています。そのうち、アポクリン汗腺の数の多い人が日本人の2~3割にいるといわれています。これは遺伝的なものがほとんどです。この汗そのものは無臭なのですが、脂肪分、たんぱく質、アンモニアなどが含まれており、皮膚の常在菌の栄養になっているため、菌で分解されて変化し、特有の臭いを出してしまうのです。これがいわゆるワキガと呼ばれるものです。
エクリン汗腺も、エクリン腺分泌物が皮脂やアカとともに常在菌によって脂肪酸に分解されて、不快な臭いになりますが、ワキガとは異なります。
臭いの対処法としましては、まず簡単には、臭いを発する物質を除くという点から、まめに汗を拭いたり、シャワーを浴びましょう。そのほか、汗を減らす制汗剤(アルミニウム含有製剤など)、臭いの発生を防ぐ抗菌剤(銀製剤など)、臭い物質を消去する消臭剤、香料などのデオドラントを使うという方法があります。


また、ワキ毛が生えていると、汗がたまりやすくなったり、常在菌がはびこるため、ワキ毛の処理をしましょう。永久脱毛になるレーザー脱毛を行うと、処理時の皮膚の負担も減りますし、臭いも軽減します。レーザー脱毛は、2~3ヶ月に1回の割合で、個人差もありますが5~6回は行うのが目安です。脱毛の期間、毛を抜くことは控えて頂きますが、剃るのは問題ないので、日々のケアにも支障がありません。
そのほかには、ワキの汗自体を減らすボツリヌス療法もとてもオススメです。ワキの汗を出す汗腺は、神経の支配を受けています。ボトックスの注射をすると、ボツリヌス毒素が神経伝達物質に作用して、発汗量を抑制するため汗の量が減り、気になる臭い、ワキの汗ジミなどを軽減します。薬の効果は、4~9ヶ月程度持続します。


ワキの下に、体温調節に必要な量を超える量の汗が出て、日常生活に支障をきたす状態を<腋窩多汗症>といいます。重度の腋窩多汗症は保険治療でボツリヌス療法が受けられます。
汗の悩みは意外と多いのです。汗の臭い、多汗などが気になったら、クリニックでご相談下さいね。
汗を上手にコントロールして、夏を快適に過ごしましょう!

投稿者: 医療法人社団眞幸会 四谷三丁目皮膚科

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